2015年4月29日水曜日

ダイエット豆知識:中性脂肪とコレステロールの違い

よく耳にする中性脂肪コレステロール
この違いを説明してください。と言われたら。。。即答できないですね。

どちらも脂肪で、漠然と太る要素であったり身体に悪いイメージがあります。



しかしこれら脂肪について正しい知識と理解があるのとないのではダイエットのも大きな違いが出てきます。
コレステロールは悪いものと思っている人は、悪玉コレステロールのことしか知らないのでしょう。身体を作る善玉コレステロールもあるのはご存知ですか?
少し掘り下げて説明していきます。


まず脂肪については、全部で4種類あります。

1.【リン脂質】
脂質から作られる身体を構成する細胞膜の成分。これは必要な脂質。


2.【脂肪酸】
炭水化物から作られるブドウ糖と同じく、タンパク質などから作られるエネルギーの元
脂肪の中に取り込まれ人体の細胞膜、脳、各種ホルモンを構成する材料にもなる。
こちらも生命活動に必要な脂質。脂肪酸はさらに4つの種類があります。
以前書いた「ダイエット豆知識:調理油は太らない。コレステロールは必須脂肪?」でも少し説明はしました。

飽和脂肪酸
 主に動物の脂肪に多い。バター。ココナッツオイル、パーム油
 飽和脂肪酸は融点が高いので低い温度で半固形化しやすい。
 中性脂肪やコレステロールになる。


単価不飽和脂肪酸(オメガ9脂肪酸)「オレイン酸」

 オリーブオイルや菜種油に多い。
 加熱で酸化しにくく、非常に身体に良いとされる油。バージンオイルは生食が良い。

多価不飽和脂肪酸(オメガ6脂肪酸)「リノール酸」

 人を含め哺乳類の体内で合成できない必須脂肪酸。
 大豆油、とうもろこし油(コーン油)に多い。
 過剰摂取は悪玉コレステロールが増える。
 加熱による酸化しやすいので、真っ黒になった油は危険。

多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)

アルファリノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)」

 鯖(さば)、鰯(いわし)、秋刀魚(さんま)などの青魚に多く含まれる。

 亜麻仁(あまに)油、荏胡麻(えごま)油、紫蘇(しそ)油にも多い。



3.【中性脂肪】
生命活動するために必要なエネルギーとして利用される脂肪酸の余剰ストック。
脂肪細胞の中に蓄積されて肥満の原因になる。
中性脂肪が増えると悪玉コレステロールも増える。



4.【コレステロール】

細胞膜の構成成分。ステロイドホルモンの材料、胆汁酸の材料にもなる。
生命活動には必要な脂質だが、増えすぎると逆に身体に害になる。
善玉(HDL)と悪玉(LDL)があり、肉類を多く摂ることで増える悪玉コレステロールは血管内に付着し、動脈硬化など「高脂血症」の原因になる。
善玉コレステロールは悪玉コレステトールを除去してくれる。




この中で肥満の原因となるのが、中性脂肪悪玉コレステロール
これらを増やさない為にはバランスの良い食事と運動が必要。
油を全く摂らないのでなく、良い油を必要な量だけ摂取することが、健康にもダイエットにも欠かせないでしょう。

コレステロール=太るという間違った固定概念を捨て、悪玉コレステロール(LDL)を減らし善玉コレステロール(HDL)を増やすことを考えましょう。
腸内環境の善玉菌と悪玉菌の関係と似てますね。

善玉コレステロール(HDL)を増やす食材はないのですが、上記の不飽和脂肪酸の【オレイン酸】やエイコサペンタエン酸(EPA)はHDLを増やす効果があるそうです。
さらに有酸素運動をすることでHDLが増えます。

さらに中性脂肪を減らすことで、悪玉コレステロール(LDL)も減り、善玉コレステロール(HDL)の比率が上がります。

トランス脂肪酸は悪玉コレステロール(LDL)を増やすので、マーガリン、ショートニング、ファストフードなどは極力控えましょう。



中性脂肪とコレステロールの違いはお分かりいただけたでしょうか?


肉は少なめに、豆腐などの植物性タンパク質や、オリーブオイルや青魚から健康維持に最低限必要な良い脂質(タンパク質)を摂取を心がけましょう。


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